今の大学生はどういう業界に就職したいと思っているのかトレンドを聞いてみた
◆今の学生が考える"良い"企業
就活終わりの大学4年生と話す機会がありました。
「今の学生はどういう業界を"良い"としてるの?」と
私が就活していた時からどういう共通認識の変化があったか気になったので聞いてみました。
ちなみに私が就活をしていた数年前には私の周りでは圧倒的にメーカーが人気でした。
ちなみに私は文系学部です。
ちょうど「ブラック企業」や「長時間労働」、「パワハラ」などが騒がれていた時期で、とにかくみんなホワイトな企業に就職したがっていました。
ホワイト=メーカーとは必ずしも限らないと思うのですが、
電通などの広告代理店、証券、銀行などは受けはするけど第一志望群ではないといった感じでした。
結論から言うと今の学生はどうやらIT系に行く学生が多いらしいです。
具体的に言えばNTTデータなどが人気のようです。
私の時からNTTデータは確かに人気企業でしたが、
より「やっぱこれからの時代はITっしょ!!」感が増しているのかなと思いました。
私はIT系に文系から就職しましたが当時は周りからなんで商社や銀行受けなかったの?
みたいなことをよく言われました。
私の時代にはITはブラックで残業も多く、カタカタとコードを書いている..
というイメージだったので心配もされました。
(今思うと偏ってるイメージだなぁ...)
さらにITに謎の苦手意識が周りにはありました。文系が行っても仕事ができないだろうという苦手意識です。私立文系学部だったので理数系に苦手意識を持っている人が多かったのもあるかもしれません。
確かに理系的な考えがITには必須だとは思いますが、プログラミングをカタカタするだけがITの仕事ではないということを全く学生の時には周りの人は何も分かっていなかったのです。
それが今の学生にはどんどん薄まってきているのだなと感じました。
◆人気がどんどん無くなっている日系金融機関
さらにメガバンクや証券会社などの日経金融企業を受ける学生が減っているようです。
私の時代は第一志望にはしないけどとりあえず受けて内定もらっておいて
最悪行っても全然いいなぐらいの雰囲気でした。
それが今の学生には無くなりつつあるようでした。
今の時代金融に行っても採用数も減っていって、お給料も絶対減っていくだろう
というのが今の学生の中では共通認識のようです。
損保ジャパンのえげつないリストラのインパクトもあるのかもしれません。
◆人気だったメガベンチャーは今はどうなってるのか?
私が学生の頃にはワークスアプリケーションズやフロムスクラッチなどのイケイケのベンチャー企業(DeNAやサイバーエージェントなどのメガベンチャーとまではいかないぐらいのベンチャー)が優秀層の学生に謎に人気でした。
私もどんなもんかなとインターンの選考に参加したこともありました。
ボードゲームをさせられてあまり活躍できず、
(「何させられてるのこれ?」って思いながらぼーっと参加してたらもちろん落ちました)
それらの企業は今学生からまだ人気なのか聞いてみましたが、少し下火なようです。
優秀層が時々インターンに参加しているのはまだあるそうですが減っているっぽかったです。
「文系で全然プログラミングとかの経験がない自分は大手にとりあえず入った方が手取り足取り教えてくれそうだし教育体制も厚いと思うので」と彼は言っていました。
◆なぜITが人気?
ズバリ将来性だそうです。
今の時代ITに行っておけばなんとかなりそうってノリだそうです。
私の時代にはITは確かにこれから無くならないだろうけど、
銀行や新聞社と行った斜陽な業界に行ってもまぁなんとか自分が働いてる間は大丈夫だろうみたいな甘い見通しが通用していました。
今の学生にはその辺行くと「詰む」という恐怖があるのかもしれません。
誰に教えてもらったのかは分かりませんが、確実にここ数年で意識が変わってます。
IT系に進む後輩と喋ってても少しバイアスがかかった意見しか聞けませんが、
彼の周りはそういう感じだそうです。
結論としては自分の食いぶちが定年退職までは持つだろうという意識がITを選ばせるのかもしれません。
私自身IT業界の未来に賭けて(定年まで自身の労働者としての価値がある程度ある)IT業界に身を置いているので、
文系学生の間でもITの地位が向上しているのはとても良い話だなぁと率直に思いました。