「こいつ直接脳内に・・・!」になる未来?ブレインテックの可能性。
ブレインテックとは?
「ブレインテック」という言葉聞いたことありますでしょうか?
ブレインテックとは、脳や身体に対する計測を行ったり、刺激を行なって状態を変化させるテクノロジーを指します。
例えば、脳への直接の計測や刺激に加えて、脳とつながっている身体ネットワークの反応を測定することで脳の状態を把握したり、身体ネットワークへの刺激によって脳を変化させる、など身体ネットワークを用いることで脳を測定したり刺激する方法もあります。
「身体をネットワークと捉える」というのがかなり重要です。脳を直接対象とする技術だけでは、どうしても活用の幅に限界があります。身体全体の神経をネットワークとして捉えることで、応用の幅が広がるというのが面白いと思います。
活用分野は未知数、いま世界が注目するブレインテックが切り拓く未来とは? | 電通テックの公式メディアBAE
とのことです。
つまり、日常生活を送る中での脳波を調べることでマーケティング活動などに利用でき、
また脳に刺激を送り、思考や感情をコントロールするというものです。
色んな分野に活かせる可能性があり注目されています。
例えば、試合前のアスリートや試験を控えた受験生は脳波が乱れまくってますよね。
そこで脳波を整える機器を頭に付けると不思議と緊張がほぐれ、
良いパフォーマンスができるという。
ドーピングと言えばそうかもしれないが、欲しい人は多いのではないでしょうか。
これらは決して未来の話ではありません。
フィリップスは睡眠改善用の機器を2018年春に発売しています。
出所:PHILIPS SmartSleep “Introducing Philips SmartSleep”
ブレインテックの事例については三菱総研の記事を見ていただけると分かりやすいです。
大手ベンチャー問わず5兆円市場にもなるだろうと言われるブレインテック市場でバチバチに戦いが始まっていますね。
広告分野への応用
特に私が気になった事例を取り上げます。
医療や教育はもちろん期待ですが、広告への応用が面白いと感じました。
“五感”に訴える心理的な広告手法は今までも珍しいことではなかったが、BBDOなどの米・大手広告代理店では、昨今「ニューロR&D専門部門」を新設する動きが盛んになっている。
(中略)
脳科学(BrainTech , neuroscience)自体を商品開発や広告宣伝で活用したい企業が増えてきたという背景があるようで、これらの実用化にあたり、脳の情報をデータ化するツールの需要も今後増えることが予想される。
☆脳から得られる、マーケティングに活用可能な情報とそのエリア
臭覚評価…香料/食料品 等
味覚評価…食料品 等
触覚評価…衣料品/プロダクトデザイン 等
視覚評価…照明/プロダクトデザイン 等
認知評価…ユービリティ評価/成分・効能情報 等
聴覚評価…音楽、音響 等
ブレインテックを活用したマーケティング | 株式会社メディアシーク
普段ビールのCMを見たら、タレントがビールをゴクゴクと喉に流し込むのを見て、
私たちは「俺も飲みてぇ!」ってなりますよね。
ここでCMを通してビールメーカーが成し遂げたいのは、
ビールを飲む楽しい雰囲気を伝え、口腔内がキュッとなってしまうようなビールの味を思い出させ、コンビニへビールを買いに消費者を走らす。
というのが理想ではないでしょうか。
しかし、その一連の脳の活動を今のCMは最適化できていますでしょうか?
もっと脳のビールを飲みたくなる該当箇所を効率的に刺激することはできないでしょうか?
色んな人の脳波を測り、ビールを飲みたくなる脳の箇所が最も刺激されるような事象を取り入れたCMを作れば最強のCMができるのではないだろうか。
今まではアンケートを取ったりして効果を測定していたと思いますが、
実際の脳の活動を言い表すことは難しいし、
言葉にすると実際に感じたことと離れていく場合もありますよね。
ブレインテックが進んだ未来では、もしかしたら
テレビに謎の映像と音楽が流れ、赤い光がビカビカッッ!と光ると、
無性にビールを飲みたくなってたまらなくなるという未来が来るかもしれないですね。
ディストピア感がすごいですね笑