マイクロソフトの週休3日制で生産性4割向上という怪しい話
生産性4割向上という衝撃
マイクロソフトが週休3日制を試験的に導入し話題になっている。
週休3日制自体が話題というよりかは、週休3日制によって生産性が4割も向上したというのと必ずセットで語られる。
会社で労働環境に関してのアンケートなどがあった際は
「給料上げろ」と共に必ず主張するのが「週休3日制」である私からしたら
兎にも角にもいい風が吹き始めたなという印象しか受けなかったので、
マイクロソフトには感謝しかない。
調べてみるとそもそも週休3日制を導入している企業は割とある。
そして色んな形態の週休3日制がある。
給料が据え置きのパターンや働かない分はきっちり下げられていたり色んなパターンがある。
こちらのブログで詳しくまとめられていた。
【2019年最新版】週休3日制度導入済み大手企業一覧と制度の違いについて|週休3日でセミリタイア生活ブログ
意外とIT企業以外の企業も週休3日制を導入しているという印象を受ける。
そもそも生産性とは?
生産性という指標がそもそも怪しい。
5日でできる仕事を100としたとすると、4日で140の仕事ができるようになったという風に勘違いしてしまうが、そんなことはきっとない。
仕事できる日が1日減った中で普段より多くの仕事をこなすのは難しいだろう。
きっと5日で100の仕事をしていたとしたら、4日で112の仕事をすることができたという程度だろう。
(本来働ける日数が5分の4なので普段通り仕事すれば80の仕事しかできない。80の140%で112という計算)
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ん、? それでも充分すごい。
きっとマイクロソフトの優秀な社員たちはこの「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」に一丸となり頑張ったに違いない。
普段よりも集中して効率よく仕事することを心がけたことだろう。
とにかく生産性が何を元に算出したのか公表して欲しいところである。
「週休3日制成功」という結果は多くの労働者にとって希望であろう。
しかし、そんな中でも懐疑的な意見も散見された。
マイクロソフト社員だからこそできたことか?
もちろん優秀な人ばかりのマイクロソフト社員。
この1ヶ月はブーストをかけて普段を上回り獅子奮迅のごとく働いただろう。
他の会社で実施してもまず業績は減るだろう。
ぜひ1ヶ月だけでなくもう少し長い時間で改めて同様の成果をあげることが証明して欲しい。
冬にも今回と同様の週休3日制月間が予定されているようなので注目である。
日本マイクロソフトが8月に行った「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」は、実施後のアンケートで社員の92%が支持を表明した。
1カ月にわたった取り組みでは、電力消費量が前年同月比23.1%、印刷枚数が58.7%、それぞれ減少した。
同社は今年の冬にも2度目の「ワークライフチョイス チャレンジ」を行う予定だが、「特別有給休暇」は設けない方針だという。
その代わり、社員自身が有給休暇や年末年始休暇などを組み合わせて「賢く休む」よう奨励される。
日本マイクロソフト、週休3日で「生産性向上」 試験結果を発表 - BBCニュース